力を入れるより、抜くことの方が難しい

「最近、疲れが抜けにくいんです」

「肩こりがひどくて、夜も寝つけません」

「やりたいことはあるけれど、身体がついてこないんです」

そんな声を、ここ最近特によく耳にするようになりました。

話を聞くと、多くの方が“ちゃんとしなきゃ”という想いを抱えていて、

それがいつの間にか、身体にまで染みついてしまっているように感じます。

たとえば、

  • 立っているとき、肩が上がっている
  • 座っているだけでも腰や背中がこわばっている
  • 呼吸が浅く、胸だけで吸ってしまっている
  • 気づくと奥歯を噛みしめていたり、足の指が踏ん張っている

これ、実は全部“無意識の力み”です。

そしてこの力みこそが、疲れの正体になっていることがとても多いのです。

■ 頑張り屋さんほど、力を抜くのが苦手

50代になると、身体の変化を感じやすくなります。

筋力の低下、ホルモンバランスの乱れ、回復力の低下…。

そんななかで「もっと運動しなきゃ」「ちゃんと鍛えなきゃ」と思う方も多いですが、

実は、“抜けない力み”を手放すことの方が先だったりします。

なぜなら——

身体は「頑張ること」で整うのではなく、「ゆるむこと」で回復する仕組みだからです。

呼吸が深くなる

血流が巡る

姿勢が自然と整う

無理のない動きができる

これらは全部、力を入れることよりも、力を抜けたときに起こる変化なんです。

■ 「こんなに呼吸って入るんだ…」という驚き

実際に体験セッションに来られた方のなかにも、

最初は全身が緊張していて、呼吸も浅く、動くたびにどこか痛い…という方がいらっしゃいます。

でも、脱力する感覚をひとつずつ覚えていくうちに、

「肩の力が抜けたら、急に深く息が吸えるようになって驚きました」

「こんなに身体って軽くなるんですね」

と、笑顔で言ってくださる瞬間が増えてきます。

それは、“鍛えたから”ではなく、“力を抜けたから”。

■ まずは今日から「ちょっとゆるめてみる」

何も難しいことをしなくても大丈夫です。

脱力は、意識さえ向ければ今日からでも始められます。

  • ふとした瞬間に「今、どこか力んでない?」と自分に聞いてみる
  • 肩をストンと落として、ふーっと吐く
  • 手をグーパーして、スッと脱力してみる
  • 背中に寄りかかってみる、寄りかかっていいと許してあげる

小さな“抜ける感覚”を増やしていくことで、身体は少しずつ変わっていきます。

そして、心もふっと軽くなる瞬間が訪れます。

■ 力を抜ける身体に、戻っていく

力を入れるのは簡単だけど、力を抜くには練習が必要です。

でも、その感覚を知った人は、

「身体は変わるんだ」と心から実感できるようになります。

あなたの身体にも、「抜ける余白」はきっとあります。

まずは、それを一緒に見つけていきませんか?

無理しない身体、

整っているってこういうことか、と感じられる身体へ。

その一歩は、がんばることじゃなくて、“ちょっと力を抜いてみる”ことから始まります。