身体だけでなく、心も脱力できていますか?頑張りすぎる人に伝えたいこと

「もっと頑張らなきゃ」

「人に迷惑をかけてはいけない」

「自分がしっかりしないと」

「ちゃんとできない自分はダメだ」

そんなことを、毎日のように考えていませんか?

仕事を頑張る。

家事を頑張る。

家族のために頑張る。

人間関係でも気を遣う。

健康のために運動も頑張る。

もちろん、頑張ることは素晴らしいことです。

でも、ふと考えてほしいのです。

最後に、何も気にせず心から休めたのはいつですか?

身体はソファに座っているのに、明日の予定を考えている。

お風呂に入っているのに、仕事のことが頭から離れない。

休日なのに、何かしなければと焦っている。

そんな状態は、身体が休んでいても、心は働き続けている状態かもしれません。

LIFE SMILE GYMでは、身体の「脱力」を大切にしています。

でも私は、身体だけでなく、心にも脱力が必要だと思っています。

心の脱力とは、どんなこと?

脱力とは、単純に力を抜くことではありません。

身体の脱力であれば、

必要なときには筋肉を働かせる。

必要がなくなったら余計な力を抜く。

という切り替えを大切にします。

実は、心も似ていると思うのです。

頑張るべきときには頑張る。

大切なことには真剣に向き合う。

でも、すべてを完璧にしようとしない。

人の期待をすべて背負わない。

変えられないことまで、自分の責任にしない。

心の脱力とは、人生のすべてに力を入れ続けないこと。

必要なことには向き合いながら、手放してもいいものは手放せることです。

心が緊張している人の特徴

例えば、こんなことはありませんか?

誰かに頼まれると断れない。

自分の予定より、家族の予定を優先する。

少し失敗しただけで、何度も思い出してしまう。

周りの人からどう思われているかが気になる。

休んでいると罪悪感がある。

何もしていない時間が落ち着かない。

こうした状態には、それぞれ事情があります。

責任感があるからこそ、人のために頑張る方もいます。

しかし、その頑張り方が続いて、自分の時間や気持ちを大切にできなくなっているなら、一度見直してもいいのではないでしょうか。

人には優しくできるのに、自分にだけ厳しくなっていませんか?

心が休めないと、身体にも影響することがある

心と身体は、完全に別々ではありません。

精神的なストレスを感じると、呼吸の速さや筋肉の活動、睡眠などに変化が起こることがあります。

例えば、

緊張すると奥歯を噛みしめる。

不安になると肩へ力が入る。

考え事が多いと寝つきにくくなる。

忙しいと無意識に呼吸を止めている。

こうした経験がある方もいると思います。

ただし、肩こりや腰痛、疲労感の原因がすべて心の緊張にあるわけではありません。

身体の病気や生活環境、睡眠、活動量など、さまざまな要因が関係します。

それでも、身体に余計な力が入り続けている方は、筋肉だけでなく、普段どんな気持ちで生活しているかを振り返ってみる価値があります。

身体だけを休めようとしても、心がずっと頑張っていることに気づいていない場合があるからです。

「自分に厳しすぎないこと」は研究でも注目されている

心理学には「セルフ・コンパッション」という考え方があります。

簡単に言えば、つらいときや失敗したときに、自分自身を必要以上に責めず、思いやりを持って接することです。

2023年に発表された56件のランダム化比較試験をまとめたメタ解析では、セルフ・コンパッションを高める心理的介入によって、ストレスや不安、抑うつ症状が小〜中程度軽減する傾向が報告されました。

ただし、研究全体にはバイアスの懸念があり、すべての人に同じ効果があるとは限りません。

それでも、自分に厳しくし続けることだけが、前へ進む方法ではないと考えるうえで参考になる研究です。

例えば、仕事で失敗したとき。

「なんで自分はこんなこともできないんだ」

と責め続けるのではなく、

「失敗したのは事実。でも、次にできることを考えよう」

と声をかける。

これは自分を甘やかすことではありません。

自分を傷つけずに、次の行動を選ぶことです。

心の脱力は「嫌な感情をなくすこと」ではない

心の脱力と聞くと、

「いつも穏やかでいなければ」

「怒ってはいけない」

「ネガティブに考えてはいけない」

と思う方もいるかもしれません。

でも、そんな必要はありません。

悲しいときは悲しい。

不安なときは不安。

腹が立つときもある。

何もやりたくない日もある。

人間ですから、さまざまな感情があるのは自然なことです。

大切なのは、嫌な感情を無理に消すことではありません。

「今、自分は不安なんだな」

「今日は少し疲れているんだな」

「本当は嫌だったんだな」

と、自分の気持ちに気づくことです。

WHO(世界保健機関)のストレス対処ガイドでも、つらい考えや感情に気づき、それらに振り回されすぎず、自分が大切にする行動へ意識を戻す方法が紹介されています。

心の脱力とは、何も感じなくなることではなく、感情に振り回されすぎずに過ごせる余裕を持つこと。

そう考えてみてください。

「〜しなければいけない」を少し減らしてみる

私たちは、毎日の生活の中でたくさんの「〜しなければいけない」を抱えています。

家事を完璧にしなければいけない。

家族の期待に応えなければいけない。

誰からも嫌われてはいけない。

毎日充実していなければいけない。

健康のために運動しなければいけない。

でも、そのすべてが本当に必要なのでしょうか。

例えば、疲れている日に、

「夕食は必ず手作りしなければ」

と思っているなら、

「今日は簡単なご飯でもいい」

という選択肢があってもいいはずです。

誰かから頼まれたときに、

「絶対に引き受けなければ」

と思っているなら、

「今は難しいから、別の日でもいい?」

と伝えてもいいはずです。

もちろん、簡単には変えられない事情もあると思います。

それでも、

自分で選べることまで、すべて義務にしない。

これが心の脱力の第一歩かもしれません。

50代からは、他人の人生だけでなく自分の人生も大切に

特に50代女性は、これまで長い時間を誰かのために使ってきた方も多いと思います。

子育て。

仕事。

家事。

親のサポート。

家族のこと。

周囲の期待に応えながら、毎日を過ごしてきた。

そして子育てが少し落ち着いても、今度は親のことや仕事のことなど、考えることがなくならない。

気づけば、自分のことはいつも後回し。

そんな方にこそ、一度考えてほしいことがあります。

「私は、これからどんな人生を過ごしたいんだろう?」

旅行へ行きたい。

友人とゆっくり食事をしたい。

新しい趣味を始めたい。

家族ともっと笑って過ごしたい。

一人でのんびりする時間が欲しい。

大きな夢でなくても構いません。

でも、心がずっと緊張していて、目の前のことをこなすだけで精一杯だったら、自分のやりたいことを考える余裕もなくなってしまいます。

だからこそ、これからの人生では、

誰かのために頑張る時間と同じように、

自分のために使う時間も大切にしてほしいのです。

今日から始めたい「心の脱力」3つの習慣

難しいことをする必要はありません。

① 今の気持ちを、そのまま認める

例えば、寝る前に一度だけ自分へ問いかけてみてください。

「今日、どんな気持ちだった?」

疲れた。

楽しかった。

イライラした。

少し寂しかった。

特に何も感じなかった。

どんな答えでも構いません。

無理に前向きな答えを探す必要はありません。

まず、自分の気持ちに気づくことを大切にしてみましょう。

② 自分にかける言葉を変える

「今日も全然できなかった」

ではなく、

「今日はここまでできた」

「もっと頑張らないと」

ではなく、

「今の自分には何が必要かな」

「休んでいる場合じゃない」

ではなく、

「休むことも大切な予定だよね」

そんなふうに、自分への言葉を少し変えてみてください。

言葉を変えるだけですべてが解決するわけではありません。

でも、自分を必要以上に責めない練習にはなります。

③ 身体の力を抜く時間をつくる

心の脱力を考えるとき、身体から始める方法もあります。

椅子に楽に座ります。

足の裏を床につけます。

肩の力を抜きます。

奥歯を軽く離します。

そして、無理のない範囲でゆっくり息を吐きます。

そのとき、

「今日は何を頑張っていたかな」

「今、少し手放してもいいものは何だろう」

と考えてみてください。

すぐに答えが出なくても構いません。

心を無理に落ち着かせようとせず、ただ自分の状態に気づく時間にしてみましょう。

心の脱力は「人生を諦めること」ではない

ここは特に伝えたいところです。

心の力を抜くというのは、目標を持たないことではありません。

挑戦をやめることでもありません。

自分の人生を諦めることでもありません。

むしろ反対です。

本当に大切なことへ、自分の時間とエネルギーを使うために、必要のない力を抜くこと。

すべての人に好かれようとしなくてもいい。

すべてを完璧にできなくてもいい。

何でも一人で抱え込まなくてもいい。

すべての期待に応えなくてもいい。

そうやって少しずつ余白をつくる。

その余白があるから、新しいことへ挑戦できる。

大切な人との時間を楽しめる。

自分の人生について考えられる。

私は、そんなふうに考えています。

身体の脱力と、心の脱力。その両方を大切に

LIFE SMILE GYMでは、

呼吸。

姿勢。

身体の緊張。

身体の使い方。

などを確認しながら、疲れにくい身体づくりを目指しています。

しかし、身体を整えることが人生のゴールではありません。

肩こりが楽になったら、何をしたいのか。

腰への不安が減ったら、どこへ行きたいのか。

疲れにくくなったら、誰とどんな時間を過ごしたいのか。

その先の人生こそ、大切だと思っています。

そのために身体の脱力が必要な人もいれば、日々の考え方や頑張り方を見直すことが役立つ人もいます。

もちろん、心のつらさが強いときや、眠れない状態、気分の落ち込みなどが長く続くときには、心療内科や精神科などの専門家へ相談することも大切です。

身体を整えることだけで、すべての心の問題が解決するわけではありません。

それでも、自分の身体と心の両方に目を向けることは、これからの人生を考える大切なきっかけになります。

もっと力を抜いて、生きていい

この記事を読んでいるあなたへ。

これまで、たくさん頑張ってきたのではないでしょうか。

仕事のために。

家族のために。

大切な人のために。

自分の目標のために。

その頑張りは、決して無駄ではありません。

でも、これからの人生もずっと同じように頑張り続ける必要があるでしょうか。

たまには人に頼ってもいい。

できないことがあってもいい。

自分の好きなことを優先してもいい。

何もしない休日があってもいい。

頑張ることが必要な日もあれば、休むことが必要な日もあります。

身体に余計な力が入っているなら、少し抜いてみる。

そして、心にも余計な力が入っているなら、少し手放してみる。

身体も、心も、ずっと力を入れ続けなくていいんです。

LIFE SMILE GYMが目指すのは、単に身体を鍛えることではありません。

身体の不調に振り回されず、自分がやりたいことを楽しめる人生です。

鍛える前に、まず整える。

頑張る前に、まず自分の状態を知る。

そして、自分が本当に大切にしたいことへ力を使う。

人生に必要なのは、力を入れることだけではありません。力を抜けることも、同じくらい大切です。

身体にも、心にも、少し余白を。

その余白から、あなたらしい豊かな人生をつくっていきましょう。